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 国立大学での財政浪費の具体例 1 (県レベル大学・第2外国語)

 前回の2回の大学関連の記事のうち、
 1回目に述べた、地方県レベル大学について、詳述する。

 県レベル大学への、教員過剰配備の、具体例を挙げたいと思う。

ーーー
 具合例;

 千葉大学 (学部入学者; 2,377名、 09年)

 ここは、自分の父親の出身校でもあるし、ここを出た高校同級生もいる。

 しかし、位置づけとしては、
 やはり、千葉県の人のための地域社会主義の国立大学、
 または東京東部・埼玉茨城の人で、東大や東工大一橋等に入れなかった人のための、関東圏の地域国立大、
 というのが、現状である。

ーーー
 ここの教養科目(だいたい30単位前後の必修)のカリキュラム(09年度)を見てみる。
 
 0~4単位での、英語との選択必修 (法律経済学部のみ、必修4単位)として、第2外国語の、科目がある。

 上記のように、必修単位数としてはたいしたことはないのだが、詳細に見ると、過剰サービスであることが、よくわかる。

 ドイツ語    76単位 +海外研修4単位
 フランス語    60単位 +海外研修4単位
 ロシア語    11単位 
 中国語     88単位 +海外研修4単位
 韓国語     16単位
 スペイン語   16単位 +海外研修4単位
 イタリア語    18単位

 合計 285単位 +実地研修 16単位 /年

 語学は、13回授業(半年)が、1単位なので、
 単位数が、事実上の授業科目数になる。

ーーー
  学生が、合計4単位を、1年と2年の前期・後期、それぞれで1単位づつ(年に2単位×2年)で、履修するケースを想定する。

  1年と2年の合計4,754人(1学年2,377人×2)の学生が、285科目(前期142科目+後期142科目)の授業に、前期後期1科目づつ出席することになる。、
  結果、数値的には、1科目(1単位)を 33人(1学年当たり16人)で、授業を受けられることになる。

  技術的には、授業は、入門・基礎・応用と、3分類に分けているが、
  比率は、入門が、各言語の総科目数の過半数以上を占める。
  (入門 / 入門+基礎+応用の総計 ;
   ドイツ語45/76、フランス語34/60、中国語47/88)

  1年生全員が入門に殺到するケースがあっても、2,377人÷71科目で、やはり1クラス最大33人で、入門の授業を受けることになる。
 (入門クラスは過半数以上なので、実際には分母の71は超える。)

  実際には、法経学部378人以外の1,999人(2,000人弱)は、
  英語との選択必修なので、英語を多く取れば取らなくてもいいので、授業は、もっと少人数になりうる。
  
ーーー
  大学の非常勤講師の、授業1コマ(授業1回)の給与が、5,000円~12,000円だそうだ。

  1単位につき、13回の、授業+テストをするとして、1授業5,000円で換算しても、1単位で、65,000円になる。

  それが285単位だと、合計で、18,525,000円、となる。 (一千,八百五十 万円)

  交通費が、講師一人、1回500円として、1,852,500円、となる (百八十五 万円)

  事務管理に、授業を前期と後期に分けて、常に140個の授業を管理するのに、3名の常勤事務アルバイトを置いたとして
  (時給800円×40時間×4週×8ヶ月)、×3で、 = 3,072,000円 (事務一人当たり1,024,000)の人件費になる。 (三百七 万円)

ーーー
  そうすると、授業給与+交通費支給+人件費のみの事務管理費(3人試算)で、23,449,500円になる。
  
  つまり、どんなに少なくとも、2千万以上、公金を使っていることになる。

  しかも、低く見積もってその金額なので、実際には、上記の数字見積もりを、はるかに超えるだろう。
 
  まず、常勤教員を雇っていたら、非常勤のコマ給ではすまない。
  非常勤講師とて、レアな言語には、1授業5,000円ですまない可能性がある。

  交通費も、西千葉に通うのに、西船橋より遠くから通えば、往復500円を超える。
  事務管理費も、正規職員に、管理をまかせれば、1人100万ですまず、更に、人件費に加え、物品費もかかる。
  講師や事務の、社会保険も、たとえ非常勤対象でも、公的機関は、きちんとかけたりする。

ーーー
  2千万は、大学の経理職員には、鼻で笑うような金額かもしれないが、
  2千万は、個人にとって、年収の何倍~10倍の規模の額であり、
  中小企業経営者にとっては、いくつもの事業を、新規展開したり、それらの損失借金の穴埋めができるような、大金である。

ーーー
  どうせ大学教養の、しかも第2外国語など、
  あいさつ文や文法読み書きしかやれないし、義務で嫌々やるものは、数年たてば忘れるほど身につかないのだから、
  1クラス50人以上の、読み書き方クラスで、十分なのである。

  すなわち、たとえ入門クラスに殺到したとしても、上記285単位の、半分の140単位~7掛け200単位ほどで、2,700人の学生相手には、十分になる。
  入門は、もともと読み書きクラスにしかならないし、2年生が入門をとることは、人数的には少数なので、事実上運営に困ることはない。
 
ーーー
 また、言語の区分別にも問題がある。

 削る際には、以下のようにする必要がある。

 ドイツ語、イタリア語、、、

  第1次大戦前や第2次大戦前の時代でないので、どの国立大でも、教養科目としては100%カット。
  芸大でなければ、要りません。
  各国立大の建築学部や音楽美術学部で、もし本当に必要な場合のみ、学部単位の専門科目として、自前で必要な授業を持てばいい。
                 

 フランス語、、、、、、、、 

  上記と同じです。県レベル大学には、要りません。

  東大・京大・東西の2外大で、十分です。

 

 ロシア語、、、、、、、、、

  北大、北海道内の国立大、福島以外の東北県庁所在地の5大学、

  新潟大から九州大までの日本海側の県庁所在地大学、

  東大、京大、東西の外大だけで、十分です。それ以外は、要りません。

 

 中国語、韓国語、、、、、

  基本的に、すべての国立大で、英語の次の、第2、第3外国語として、必要です。

  (仙台山形以北の県や、金沢以東の日本海県では、ロシア語に準じる、第3第4の立場で、

  福井以西の日本海側県では、ロシア語を第4として、それより優先する立場で)。

 

 スペイン語、、、、、、、

  フランス語と同じです。県レベル大学に要りません。 

  東大・京大・東西の2外大で、十分です。

  群馬大、静岡大、名古屋大、広島大のみ、地元製造業関連で、小規模に入門基礎程度まで、やってもいいかもしれませんが。

ーーー
  個人的には、昔広島大の院にいた時、
  ひとつ上のSさんという先輩が、以前教養でロシア語を履修していたらしく、そのことで親しくなったこともあります。
  
  気持ち的には、単純に書いているわけではありません。

  でもやはり、公益的には、広島大には、ロシア語の授業は、教養では、たとえ道州レベル大学であっても、要らないと思います。

ーーー
  千葉大もそうです。

  数年前に、若い講師がNHK講座で出ていたので、千葉大にもロシア語の授業があるのか、と気づいていたのですが、
  その時は、今回のような財務関連での考えにはいたりませんでした。

  しかし財政浪費に気づいた以上は、公益的にも、放置するわけにはいきません。

ーーー
  民間でロシア語で食べている人たちは、必死にがんばって、雇用や受注競争の中を戦っています。
  
  社会主義は最低限をカバーするものなので、やはり国立大としての千葉大には、ロシア語の教養語学雇用は、認められないのです。 

  どうしても教員で食べていきたかったら、私立大学に営業したり、北方の国立大の定員空きを待ったりするしかないと思います。
  
  雇用保険や、ハローワークや、転職派遣パート市場の存在、公的福祉制度の存在については、自分が紹介するまでもありません。

ーーー
  ドイツ語やイタリア語やフランス語やスペイン語が、普通の国立大学の語学教養科目で「要らない」のは、言うまでもありません。

ーーー
  国会議員の方々様、財務省文科省の政務官以上の方々様は、
  日本国家と日本国民の健全財政のために、
  まずはわかりやすい第2外国語からでも、国立大予算の無駄の排除と、予算の縮減をお願いいたします。

  来年度から、文科省が、地方国立大の第2外国語の該当部分の人件費・事業費を抜いて、国立大の運営交付金を払う、その必要があります。

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